御岳詣(読み)みたけもうで

精選版 日本国語大辞典 「御岳詣」の意味・読み・例文・類語

みたけ‐もうで‥まうで【御岳詣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大和国奈良県)吉野郡金峰山(きんぶせん)に参拝すること。大峰入り。行者参り。みたけまいり。
    1. [初出の実例]「長谷よりみたけまうでとおもほしたちて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)
  3. 二月の初午(はつうま)の日に、京都伏見の稲荷神社のある稲荷山山頂に参詣すること。みたけまいり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御岳詣の言及

【御岳】より

…また高山一般を意味するほか,大和の金峰山(きんぷせん)をはじめ,そこにまつられている蔵王権現を勧請(かんじよう)した山々を指してとくに御岳(嶽)山と呼ぶ場合がある。大和の金峰山が金御岳(かねのみたけ)と称され,平安時代には御岳詣(みたけもうで),御岳精進(みたけそうじ)が盛んに行われていたが,山岳信仰における金峰山の地位が高まり確立するに及んで,山岳修行者たちの手によって金峰山信仰は各地に伝えられた。それが大和金峰山に対する国御岳(くにみたけ)であり,木曾の御嶽(おんたけ)山,武州御岳山,甲州御岳山などはその代表的な存在である。…

※「御岳詣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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