御幣島村(読み)みてじまむら

日本歴史地名大系 「御幣島村」の解説

御幣島村
みてじまむら

[現在地名]西淀川区御幣島一―六丁目・千舟ちぶね一―三丁目・竹島たけしま一丁目・歌島うたじま四丁目など

中島なかじま大水道を挟んで野里のざと村の北西にあり、西の村境は神崎川。「みてぐらじま」とも読まれ、御手みて村とも称された(摂津名所図会)。「住吉大社神代記」の「長柄船瀬本記」に「一、荷前二処幣島浜等本縁」とみえ、位置を記して「一処、従三国川尻至于吾君川尻難破浦」とある。吾君あき川は中津川のことで、「幣島浜」は当地にあたるとされる。同記によると「幣島浜」は神功皇后が住吉社(現住吉区)に寄進した地で、三韓国の調貢を運ぶ船が沈没することがあるので、船の航行を守護するため姫神を祀ったという。また年月日未詳の住吉神領年紀(続左丞抄)に「神功皇后御宇被寄所々」として「幣帛島六ケ島」とあり、同社領幣帛島みてぐらじまは六島からなっていたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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