御恩地(読み)ごおんち

精選版 日本国語大辞典 「御恩地」の意味・読み・例文・類語

ご‐おんち【御恩地】

  1. 〘 名詞 〙 中世近世恩賞として主君から与えられた領地御恩
    1. [初出の実例]「以御恩地、不売買之由」(出典吾妻鏡‐仁治二年(1241)五月二三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御恩地の言及

【本領】より

…また私領とも云う〉と述べている。幕府法における本領とは,御家人が先祖以来伝領してきた固有の所領をいい,将軍家への奉公によって恩給された〈御恩地〉とは区別された。この本領は平安時代このかた,在地領主がみずから〈私功〉を加えて開発した所領田畠を起源とし,譲状(ゆずりじよう),手継文書(てつぎもんじよ)によって代々相伝され,勧農,収納など所務沙汰(しよむさた)を行い,他の妨げなく知行を全うしてきた〈一所懸命〉の地であって,同じく《沙汰未練書》が,〈御家人とは往昔以来,開発領主として武家御下文を賜る人の事なり〉といっているように,武士は鎌倉殿の本領安堵をうけて御家人となった。…

※「御恩地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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