御意を得る(読み)ギョイヲエル

デジタル大辞泉 「御意を得る」の意味・読み・例文・類語

御意ぎょいを◦

貴人主君などの考えや意見をうかがう。
お目にかかる。「―◦得まして光栄に存じます」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御意を得る」の意味・読み・例文・類語

ぎょい【御意】 を 得(え)

  1. 貴人や主君などの考えや意見を聞く。忠告を受けたり、尋ねたりする。お考えをうけたまわる。
    1. [初出の実例]「賭引手物者、亭主奔走歟、内々可御意」(出典庭訓往来(1394‐1428頃))
    2. 「其義に付て和田兵衛様、急に御意(ヰ)得たいとあって、御評定の間に御待ち兼」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)二)
  2. 相手を敬って、その人に「会う」「面会する」の意で用いる。貴人に面会する。お目にかかる。お会いする。
    1. [初出の実例]「大名高家の人々われさきにと御意をえらるべし。しからばいつの隙にか、わらはごときの者、御前へ出候べき」(出典:随筆・戴恩記(1644頃)上)
  3. 「御意を得ます」などの形で、貴人に面会する時のあいさつの言葉として用いる。

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