精選版 日本国語大辞典「御意」の解説
ぎょ‐い【御意】
〘名〙
① 相手を敬ってその考えや気持をいう語。お考え。おぼしめし。みこころ。
※滑稽本・和合人(1823‐44)四「ホイ、又御意を揖った」
※浮世草子・世間娘容気(1717)四「有がたき殿の御意(ギョヰ)を申聞せ」
③ (「御意のとおり」の意から) 目上の人の意見や質問などにたいして、同意を示したり肯定したりするのに用いる。転じて、感動詞的にも用いる。ごもっとも。そのとおり。
※咄本・無事志有意(1798)年の市「『証拠はあるか』『御意(ギョイ)でござります』」
[補注]会話で多く用いられているが、「得二御意一」「被レ懸二御意一」などのかたちで往来物にも多く見え、①や②の意味での書簡用語でもあった。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報