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御歯黒/鉄漿 オハグロ

デジタル大辞泉の解説

お‐はぐろ【御歯黒/鉄漿】

《「歯黒め」の女房詞
歯を黒く染めること。上代から上流婦人の間に行われた風習。平安後期には公家や武家の男子も行い、のち民間にも流行し、江戸時代には既婚婦人のしるしとなった。かねつけ。
歯を黒く染めるのに用いる液。古い鉄くずを茶の汁または酢に浸して作る。筆にこの液を含ませ、五倍子(ふし)の粉をつけて歯に塗る。かね。
御歯黒蜻蛉(とんぼ)」の略。 夏》「―や旅人めきて憩(やす)らへば/汀女

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の御歯黒/鉄漿の言及

【鉄漿】より

…歯を黒く染める染歯の慣習で,御歯黒のこと。鉄漿付けとか,古くは歯黒めなどとも呼ばれた。…

【身体変工】より

…身体の一部に変形や損傷などの変工を加える慣習。身体変形deformationと身体損傷mutilationに分類されることがある。広義の意味では,身体装飾の一種と考えられるが,装飾品を身につける場合や身体彩色を行う場合などと異なり,一度変工を加えられた身体の部位は元の状態に戻ることがないという点に特色がある。身体変工のおもなものは,変工の方法や変工の施される部位によって,次のように分類される。
[種類]
 (1)身体穿孔(せんこう) 主として,耳たぶ,鼻中隔,鼻翼,ほお,唇,あごなどが穿孔される。…

【テンニンカ】より

…生食するほか,ジュースやジャムの原料にも使われる。また果実,葉,根は民間薬として使われ,昔は材のタールで歯を黒く染める御歯黒や眉墨を作った。繁殖は実生または挿木による。…

【歯】より

…動物の消化器の一部で,おもに食物のかみ切りや,かみ砕きをする硬い器官。無脊椎動物では,多毛類,ワムシ類,昆虫類などの口,ザリガニの胃,軟体動物の歯舌(しぜつ)radula,ウニのアリストテレスの提灯(ちようちん)など,さまざまな動物のさまざまな場所に歯と呼ばれるものがある。これらはキチン,ケイ酸,炭酸石灰などでできているため,食物の取りこみや消化に適した硬い質を共通してもっている。しかし,個体発生的にも系統発生的にも,これらの器官は動物群ごとに起源を異にするものであり,互いに相同器官ではない。…

※「御歯黒/鉄漿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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