御添地(読み)おそえじ

日本歴史地名大系 「御添地」の解説

御添地
おそえじ

[現在地名]東区布池ぬのいけ町・板屋いたや町・添地町

御下おした屋敷の東続きにあり、北と西は御下屋敷、東は水筒先すいとうさき筋・辰巳たつみ町、南は御亭下おちんした筋で囲まれた区域をさす。元禄八年(一六九五)三代藩主徳川綱誠は御下屋敷拡張のためこの地にあった自然じねん院を建中けんちゆう寺の東に移し、その跡を添地とした。七世藩主宗春以後、武家屋敷用地となって御添地と称され、天明五年(一七八五)建中寺焼失ののち同寺西北の武家屋敷がここへ移された。その後、なかノ筋・西にしノ筋など平行する南北の小路ができ、その北は新組前ノ筋により新組同心屋敷および板長屋(板屋小路)に接していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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