御無垢(読み)オムク

デジタル大辞泉 「御無垢」の意味・読み・例文・類語

お‐むく【御無×垢】

[形動][文][ナリ]ういういしいさま。純情なさま。
「―な品の良い女郎でござりやす」〈洒・契国策〉
[名]ういういしい生娘きむすめ
「あのやうな洒落者より、―むくむくの手入らずを抱かせうぞ」〈浄・今宮の心中

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御無垢」の意味・読み・例文・類語

お‐むく【御無垢】

(「お」は接頭語)
[1] 〘形動〙 気だてや態度が柔和で、初々(ういうい)しいこと、またそのさま。無邪気で純情なさま。
評判記難波物語(1655)「人の心はすきずきなれば、はりあるをすくもあり、おむくなるをよろこぶもあり」
[2] 〘名〙 初々しい生娘(きむすめ)おぼこ娘
※評判記・吉原人たばね(1680頃)野分「第一おむくらしく、出給ふにより、いとどかはゆらしく」

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