御生(読み)おなま

精選版 日本国語大辞典 「御生」の意味・読み・例文・類語

お‐なま【御生】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 生魚(なまうお)をいう女房詞
  3. (なます)をいう女房詞。〔大上臈御名之事(16C前か)〕
  4. 生意気をいう女性語。
    1. [初出の実例]「こんどは、お生(ナマ)さんをいふもんぢやないよ」(出典雪夫人絵図(1948‐50)〈舟橋聖一〉一)
  5. 手を加えたりしないで、そのままであること。もと歌舞伎楽屋用語で、台本通りに少しもかえないでやることを「おなまにやる」といった。
    1. [初出の実例]「おいらが若い時分に流行(はや)った脅しのゆすり文句、それをお生で今言ふは〈略〉、あんまり時代おくれだぜ」(出典:歌舞伎・島鵆月白浪(1881)三幕)
  6. 建築で、きずのない完全なものの称。「おなまの煉瓦」 〔日本建築辞彙(1906)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 ナマ 実例

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む