御田長島村(読み)みたながしまむら

日本歴史地名大系 「御田長島村」の解説

御田長島村
みたながしまむら

[現在地名]宇都宮市御田長島町

北は羽牛田はぎゆうだ村、東は下横田しもよこた村に接する平坦地で、東部川が南流する。条里遺構がうかがわれ、古くは上御田と一郷で、宇都宮大明神の采田があったといわれる。近世初期から宇都宮藩領。慶長六年(一六〇一)には宇都宮藩重臣夏目次右衛門治定の給地という(「家中系図」奥平家文書)。慶安郷帳に三田長島村とあり、田方五一三石余・畑方八五石余。享保元年(一七一六)宇都宮藩領四〇五石余・旗本大久保八郎五郎忠寛領二二一石余とに分れ、宇都宮藩領は天明二年(一七八二)より同八年まで幕府預地となる。以後宇都宮藩と大久保の相給、慶応二年(一八六六)宇都宮藩領は高徳藩領となる。正徳年間(一七一一―一六)の宇都宮領村々諸割物高付覚帳(五月女久五文書)では、藁縄干葉莚納高二七〇石余、山家萱付馬勤高一五一石余、人足勤高三九〇石余、堰川除人足勤高四〇三石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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