御覧出（読み）ごらんじいだす

精選版 日本国語大辞典

ごらんじ‐いだ・す【御覧出】

〘他サ四〙 (「見出だす」の尊敬語)

① 内から外の方をごらんになる。

※枕（１０Ｃ終）一〇四「衣のすそ、裳などは、御簾(みす)の外にみなおしいだされたれば、殿、端のかたより御らんじいだして『あれ、誰そや。かの御簾の間より見ゆるは』ととがめさせ給ふに」

② お見つけ出しになる。おさがし出しなさる。

※徒然草（1331頃）二三八「紫の朱うばふことを悪(にく)むと云ふ文を御覧ぜられたき事ありて、御本を御覧ずれども、御覧じ出されぬなり」

出典　精選版 日本国語大辞典