微晶(読み)ビショウ

デジタル大辞泉 「微晶」の意味・読み・例文・類語

び‐しょう〔‐シヤウ〕【微晶】

肉眼では見えにくい微細な結晶。特に、火成岩中の微細な結晶。
原子から―、―から多晶金属の組成」〈寅彦・ルクレチウスと科学

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「微晶」の解説

微晶

microcrystal: 岩石や微晶質の石基の中に存在し,個々の結晶が偏光顕微鏡の下でのみ観察できるものを微晶という.これらはさらに微晶(microlite),マイクロプラカイロ(microplakite),マイクロスピキュライト(microspiculite),マイクロコッカイト(microkokkite)などに分類される[Loewinson-Lessing : 1898].マイクロスピキュライト(microspiculite)はスピキュライト(spiculite)を参照のこと.
microlite: 微細な結晶で板状,柱状,針状などの形をもち,一般には0.008mmよりも小さい.微晶質または半微晶質の火山岩または石基に含まれて産出する.微晶と晶子(crystallite)は偏光に対する反応の違いで,微晶が結晶としての性質を示すことで区別する[Vogelsang : 1867].ギリシャ語でmicrosは小さいこと,lithosは石の意味である.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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