ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「微量拡散分析」の意味・わかりやすい解説 微量拡散分析びりょうかくさんぶんせきmicrodiffusion analysis E.コンウェーによって考案された微量分析法の1つで,揮発性成分の定量に用いられる。方法は,密閉した容器内に揮発性成分を含む試料と吸収液を分けて入れ,放置しておくと,揮発性成分は揮発,拡散し,吸収液にすべて吸収される。吸収液を滴定するか,または他の方法によって,揮発性成分を定量する。操作が簡単で所要時間も短いので,生化学方面に広く利用される。アンモニア,アミン類,アルコール,酢酸のほか,分解して揮発性物質を発生する尿素,炭酸塩,ブドウ糖などの分析にも利用できる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by