日本歴史地名大系 「徳之島面縄院家蔵前録帳」の解説 徳之島面縄院家蔵前録帳(徳之島前録帳)とくのしまおもなわいんけぞうぜんろくちよう 写本 鹿児島県立図書館など解説 琉球王国から鹿児島藩へ移り変る前後の統治概要や元和二年から安政四年までの代官所役人名、宗門手札改、旱魃・凶作・餓死・悪疫流行による死者数、御慶事上国・異国船漂着などに関する記録を収める。御慶事上国による献上物・進上物などの具体的記述は貢納以外の農民の二重負担と、御慶事上国の役割を務めた島役人の存在を示し、貴重である。活字本に「道之島代官記集成」(福岡大学研究所刊)がある。同書は底本として鹿児島県立図書館本を使用し、徳之島町福田家本(ハワイ大学東西センターのマイクロフィルム)によって校訂を加えている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by