徳弘太橆(読み)トクヒロ タイム

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「徳弘太橆」の解説

徳弘 太橆
トクヒロ タイム


職業
一弦琴奏者

本名
徳弘 時聾

生年月日
嘉永2年 12月

出生地
高知・土佐

経歴
土佐藩士徳弘勇の長男。司法官吏として近畿各地の裁判所を転任し、明治25年退職する。この間、大阪で真鍋豊平・島田勝子らに師事。22年「清虚洞一絃琴譜」を編纂。その後帰郷したが38年から東京に移住豊平の後継者富田豊春とも親交があった。

没年月日
大正10年 4月22日 (1921年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の徳弘太橆の言及

【一弦琴】より

…1729‐1815)が世に広め,その門人に水戸の家老中山備前守信敬,奈良の久保但馬,大坂の中川蘭窓などがあり,幕末には大坂の真鍋豊平(1809‐99)が新作によって隆盛に導いた。明治になって真鍋の高弟である土佐の徳弘太橆(たいむ)や,東京の富田豊春がその普及に努めたが,明治末から衰微し,現在ではわずかに行われるのみである。1955年に秋沢久寿栄(1883‐1968),57年に徳弘の次女山城一水(1887‐1963),61年に倉知志ん(1877‐1967)と平野ヨシ(1875‐1965),77年に松崎一水(1895‐1988),80年に稲垣積代(つむよ)(1913‐ )が記録選択無形文化財に指定された。…

※「徳弘太橆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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