徳次郎村(読み)とくじらむら

日本歴史地名大系 「徳次郎村」の解説

徳次郎村
とくじらむら

[現在地名]宇都宮市徳次郎町とくじろうまち

東は上横倉かみよこくら村、南は足次あしつぐ新田上金井かみかない村、西は新里につさと村。村の東部を日光街道が南北に貫通する。貞治三年(一三六四)と同五年の日光禅頂札に「得志良近津宮伴四郎大夫家守」とみえる。また徳次郎村のうち門前もんぜんに「カヂ打ち」の地名があり、「カヂ神」が現存し、刀工定勝や守勝の刀銘に「野州住於徳次郎郷作之」とある。年未詳三月五日の芳賀高定寄進状(寺社古状)に「此度御寺家御造営付、御大儀簡要令存候、仍雖少分候得次郎土貢之内、千疋先々進之候」とあり、成高じようこう寺へ一千疋が寄進されている。年未詳九月二八日の江戸忠通官途状写(諸家所蔵文書)に「徳次良原」とみえ、合戦の賞として吉川氏に蔵人允を与えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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