徳銭(読み)とくせん

精選版 日本国語大辞典 「徳銭」の意味・読み・例文・類語

とく‐せん【徳銭】

〘名〙 室町時代幕府守護・大寺社が京都や所領内の特定金持に負担額を指示して、臨時経費の支弁を求めた臨時の税。のちには、恒常化し、幕府・大寺社などの主要な財源となった。有徳銭(うとくせん)
※後鑑‐永享三年(1431)九月一五日「永享年中文書載 富士浅間宮造替事。役所等相定処。駿河国段銭、徳銭。剰他国以下被其足

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デジタル大辞泉 「徳銭」の意味・読み・例文・類語

とく‐せん【徳銭】

有徳銭うとくせん」の略。

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世界大百科事典(旧版)内の徳銭の言及

【有徳銭】より

…有得銭とも書く。あるいは徳銭,徳役,有福ともいう。中世では徳=得であり,有徳人とは富裕な人をいった。…

※「徳銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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