徴税総請負人(読み)ちょうぜいそううけおいにん(その他表記)fermiers généraux

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「徴税総請負人」の意味・わかりやすい解説

徴税総請負人
ちょうぜいそううけおいにん
fermiers généraux

アンシアン・レジーム期のフランスにおける,流通・輸出入税,塩税消費税のような間接税の徴収請負人。この複雑な間接税を敏速に徴収するため,王権は特定数の請負人に限定した。これが総請負人で,その数は 40人から 60人と定められた。国庫収入の約半分を取扱う彼らの私財は巨大なものとなり,それだけ政治への影響力も大きかった。反面民衆反感も強く,フランス革命期の 1791年3月に廃止され,当時の請負人は処刑ないし追放された。

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