デジタル大辞泉 「心ながら」の意味・読み・例文・類語 こころ‐ながら【心ながら】 [連語]《「ながら」は接続助詞》1 自分の心でありながら。「おのが―、心にまかせぬ事なれば」〈宇津保・嵯峨院〉2 その心のままで。その心のとおり。「ありし世の―に恋ひ返し言はばやそれに今までの身を」〈玉葉集・恋五〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「心ながら」の意味・読み・例文・類語 こころ【心】 ながら ① 自分で支配しなければならない心であるにもかかわらず。自分の心でありながら。われながら。[初出の実例]「げにさもおぼしぬべきことなれども、おのが心ながら、心にまかせぬことなれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)② 同じ心を保持し続けて。その心のままで。[初出の実例]「貧しく経ても、猶昔よかりし時の心ながら、世の常のことも知らず」(出典:伊勢物語(10C前)一六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例