心に任す(読み)こころにまかす

精選版 日本国語大辞典 「心に任す」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 に 任(まか)

自分の思うままにする。勝手気ままにふるまう。
古今(905‐914)春下・八七「山高み見つつわがこし桜花風は心にまかすべらなり〈紀貫之〉」
平中(965頃)三四「この、今からもの宣ふ男は、上にも下にも、心にまかせて交り歩く人なれば」
② (否定の語を伴うことが多い) 自分の思うようになる。思い通りに事が運ぶ。
※竹取(9C末‐10C初)「などか、翁のおほし立てたらんものを、心にまかせざらん」
歌舞伎・𢅻雑石尊贐(1823)中幕わしも共にと思へども心(ココロ)に任(マカ)せぬこの病」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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