心中二つ腹帯(読み)シンジュウフタツハラオビ

デジタル大辞泉 「心中二つ腹帯」の意味・読み・例文・類語

しんじゅうふたつはらおび〔シンヂユウふたつはらおび〕【心中二つ腹帯】

浄瑠璃世話物。3巻。紀海音作。享保7年(1722)大坂豊竹座初演。大坂の八百屋のお千代と半兵衛との夫婦心中を脚色したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「心中二つ腹帯」の意味・読み・例文・類語

しんじゅうふたつはらおびシンヂュウ‥【心中二つ腹帯】

  1. 浄瑠璃。世話物。三巻。紀海音作。享保七年(一七二二)大坂豊竹座初演。前年の四月五日、宵庚申の夜に、大坂新靫町の八百屋の養子半兵衛と女房お千代が、生玉(いくたま)馬場先の大仏勧進所で心中した事件題材として脚色したもの。切腹する半兵衛と懐胎中のお千代とがそれぞれ腹帯をして死ぬことから、外題ができた。→心中宵庚申

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世界大百科事典(旧版)内の心中二つ腹帯の言及

【心中宵庚申】より

…24歳の千代の腹には4ヵ月になる子がいた。おなじ事件を豊竹座の紀海音も《心中二ツ腹帯》として,近松作に先立って上演していた。大坂新靫の八百屋半兵衛は,以前は武士であったが,事情があって町人の養子となった男であった。…

※「心中二つ腹帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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