精選版 日本国語大辞典 「生玉」の意味・読み・例文・類語 いく‐たま【生玉】 〘 名詞 〙 ( 「生」は、生き栄える、の意という ) 手にする人を長生きさせる玉。持てば長生きできると信じられている玉。一説に「魂」を祝っていうことばとも。[初出の実例]「穴云。饒速日命。降レ自レ天時。天神授二瑞宝十種一。〈略〉生玉一。足玉一」(出典:令集解(868)職員) いくたま【生玉】 ( 「いくだま」とも )[ 一 ] 大阪市天王寺区西部の地名。[ 二 ] 大阪市天王寺区生玉町にある生玉神社の略称。正しくは生国魂(いくくにたま)神社という。祭神は生島神(いくしまのかみ)、足島神(たるしまのかみ)。本殿の屋根の構造が特異で、生玉造り(生国魂造り)とよばれる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生玉」の意味・わかりやすい解説 生玉いくたま 大阪市天王寺区北西部の一地区。地名は,天正 11 (1583) 年に上町台地北端からこの地に移された生国魂 (生玉) 神社があることに由来。境内の東に,近松門左衛門の『生玉心中』にちなんだ浄瑠璃神社がある。一帯は城下町であった頃の寺町で,現在も寺院が多い。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報