六訂版 家庭医学大全科 「心内膜線維弾性症」の解説
心内膜線維弾性症
しんないまくせんいだんせいしょう
Endocardial fibroelastosis
(子どもの病気)
どんな病気か
心内膜とは、心臓の内腔をおおっている膜のことで、この心内膜が厚くなって心臓内腔が拡大し、収縮能が著しく低下する病気です。極めてまれな病気で、原因ははっきりわかっていません。
症状の現れ方
新生児や乳児期に、多汗、多呼吸、哺乳不良、体重増加不良などの心不全症状が現れます。
検査と診断
心電図の変化のほか、胸部X線検査では心拡大や肺うっ血がみられ、心エコーでは心内膜の肥厚、左心室の拡大と収縮低下のほか、
治療の方法
心不全に対する薬物療法が中心になりますが、予後は不良で、多くは生後1年以内に死亡します。
塚野 真也
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報