左心室(読み)サシンシツ

精選版 日本国語大辞典 「左心室」の意味・読み・例文・類語

さ‐しんしつ【左心室】

  1. 〘 名詞 〙 心臓の左側下部に位置し筋肉隔壁でできた室。体循環におけるポンプの働きをする器官で、左心房から受けた動脈血を大動脈へ送り出す。
    1. [初出の実例]「蓋し左心室収縮して血を動脈管に射出し遂に全体の各部に運輸す」(出典:具氏博物学(1876‐77)〈須川賢久訳〉四)

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生活習慣病用語辞典 「左心室」の解説

左心室

心臓は 2 つの心房と 2 つの心室の 4 つの部屋から成り立っています。心房は血液を溜める部屋で、心室は血液を送り出す部屋です。左心室は、酸素で満たされた血液が左心房から流れ込む部屋で、この部屋から血液は全身に送られ酸素や栄養素を供給します。心室は血液を送り出す働きをするので、心房に比べて筋肉が厚くできています。

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世界大百科事典(旧版)内の左心室の言及

【心臓】より

…左心房left atriumの後部には左右2対の肺静脈が開口する。左前下方の左心室とは僧帽弁輪で連なる。心房中隔には右心房側に卵円窩(か)があり,これは,胎生期の卵円孔が生後閉鎖した痕跡を示す。…

※「左心室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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