喘鳴(読み)ゼンメイ

世界大百科事典 第2版の解説

ぜんめい【喘鳴 stridor】

呼吸器疾患の患者が呼吸の際発するゼーゼー,ヒューヒューという雑音。〈ぜいめい〉といわれることもある。気管支喘息で最もよくみられ,攣縮(れんしゆく)し細くなった気管支壁が振動して音が発生し,口から放射される。隣室でも聞こえるような強いものから,聴診器を胸にあててようやく聞きとれるような弱いものまで,その強さはさまざまである。しかし,音の強さは気管支攣縮の程度とは必ずしも関係しない。一般に気管支の内径は息を吸う(吸息)ときに広がり,吐く(呼息)ときに細くなるために,喘鳴は通常呼息に際して発生しやすいが,吸息時にも発生することがある。

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大辞林 第三版の解説

ぜんめい【喘鳴】

呼吸時に出るぜいぜい・ひゅうひゅうという音。気管支喘息やジフテリアなどの炎症、異物・痰たんなどにより気道がせばめられたときに起こる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

喘鳴
ぜんめい

ゼーゼーあるいはヒューヒューという呼吸音で、聴診器を用いないでも患者の傍らにいて聴取できる雑音(狭窄(きょうさく)音)をいう。気道の一部に狭窄があるときや分泌物がたまっているときに生ずる。乳幼児では生理的に気道が狭く、痰(たん)を自分でうまく排出できないためにおこしやすい。気道の感染のほか、アレルギー性の変化による場合が多く、異物や腫瘍(しゅよう)などでもおこる。吸気性におこる喘鳴(いわゆるstridor)は、喉頭(こうとう)以上の病変によるものであり、気管由来のものは吸呼気の両相に、また気管支由来のものはおもに呼気相に聴取される(wheeze)。[山口智道]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぜん‐めい【喘鳴】

〘名〙 上気道に痰などがひっかかって気管が狭くなったときにおこる、ぜいぜい、ひゅーひゅーという呼吸音。気管支喘息の発作時、百日咳などにみられる。
※金毘羅(1909)〈森鴎外〉「喘鳴(ゼンメイ)が絶えず聞える。ずうずうといふやうな音である」 〔黄帝内経素問‐陰陽別論〕

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世界大百科事典内の喘鳴の言及

【気管支喘息】より

…気管支喘息とは,発作性の呼吸困難と喘鳴(呼吸時のヒューヒュー,ゼーゼーという音)を特徴とする呼吸器疾患である。
[歴史]
 asthma(喘息)の語はギリシア語に由来し,〈あえぎ呼吸〉の意味である。…

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