心変(読み)こころがわり

精選版 日本国語大辞典 「心変」の意味・読み・例文・類語

こころ‐がわり‥がはり【心変】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 心の状態が平常と異なること。気が転倒すること。乱心。
    1. [初出の実例]「かしら剃れと宣ひければいとあさましくて、禅師の君、などかくは宣ふ。御心がはりやし給へるとて、宣ふままに泣き給ふ」(出典:多武峰少将物語(10C中))
  3. 気が変わること。他に心が移ること。変心心移り愛情、忠誠心などが他に移ることにいう場合が多い。
    1. [初出の実例]「まつよりもひさしくとはずなりぬるはおもふといひて心がはりか」(出典:一条摂政集(961‐992頃))
    2. 「義朝うたれ給ひぬときこえしかば、みな心がはりして」(出典:平治物語(1220頃か)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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