心尽し(読み)ココロヅクシ

デジタル大辞泉 「心尽し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐づくし【心尽(く)し】

真心を込めてすること。好意がこもっていること。「心尽くし手料理
あれこれ考えて気をもむこと。
「何にかく―なることを思ひそめけむ」〈・明石〉
[類語]親切好意厚意厚志厚情懇切懇篤こんとく親身ねんご手厚い情け深い温かい優しい温か温厚寛厚寛仁かんじん慈悲深い

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精選版 日本国語大辞典 「心尽し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐づくし【心尽】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物思い限りを尽くすこと。いろいろと気をもむこと。心労。
    1. [初出の実例]「木のまよりもりくる月の影見れば心づくしの秋は来にけり〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)秋上・一八四)
    2. 「いづくの島守となれらんもあぢきなく、誰も千年の松ならぬ世に、中々心づくしこそまさらめ」(出典:増鏡(1368‐76頃)一六)
  3. 相手のために心をこめてすること。また、そうする気持
    1. [初出の実例]「愉快の上にも愉快に飲み且語らうと思ふ心づくしから開いて呉れた第二次会の席上」(出典:不安(1900)〈幸田露伴〉下)

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