心慌(読み)こころあわたたし

精選版 日本国語大辞典 「心慌」の意味・読み・例文・類語

こころ‐あわたたし【心慌】

〘形シク〙
気持が落ち着かない。気ぜわしい。そわそわした気分である。いらだたしい。
蜻蛉(974頃)中「ものいみも、今日ぞあくらんと思ふ日なれば、こころあはたたしく思ひつつ、物とりしたためなどするに」
徒然草(1331頃)一九「花もやうやうけしきだつほどこそあれ、折しも雨風うちつづきて、こころあわたたしく散り過ぎぬ」
胸騒ぎがする。不吉な予感がする。落ち着かないで不安である。
源氏(1001‐14頃)夕顔「いと心あはたたしければ川の水に手を洗ひて清水観音を念じ奉りても、すべなく思ひまどふ」
こころあわたたし‐げ
〘形動〙
こころあわたたし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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