心浮く(読み)ココロウク

デジタル大辞泉 「心浮く」の意味・読み・例文・類語

こころ・く

心がうわついて思慮に欠ける。
「―・きたるにつき、さては、宮仕へなどする人は…末の世わろきものなり」〈宇津保・祭の使〉
陽気になる。心がうきうきする。
「―・きたる顔し、円座を尻につけ立ちて踊れり」〈咄・醒睡笑・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「心浮く」の意味・読み・例文・類語

こころ【心】 浮(う)

  1. 気持がうわつく。思慮分別を欠く。
    1. [初出の実例]「こころうきたるにつき、さては、宮仕へなどする人は、〈略〉親の後の世うしろめたく、末の世わろきものなり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
  2. 陽気である。気さくにふるまう。
    1. [初出の実例]「そなたのやうなこころのういたやさしい人がくめば一入水もかるふてあぢまでがちがふと云」(出典:天理本狂言・水汲新発意(室町末‐近世初))

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