心短し(読み)ココロミジカシ

デジタル大辞泉 「心短し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐みじか・し【心短し】

[形ク]
気が短い。気ぜわしい。せっかちである。
「春の花、いづれとなくみな開け出づる色ごとに目を驚かぬはなきを、―・くうち捨てて散りぬるが」〈藤裏葉
飽きっぽい。移り気だ。
「たのもしげなきもの。―・く、人忘れがちなる婿の、常に夜離よがれする」〈・一六四〉

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精選版 日本国語大辞典 「心短し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐みじか・し【心短】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 気が短い。せっかちである。ゆっくりと構えていられない。
    1. [初出の実例]「くひなだにたたけばあくる夏のよをこころみしかき人やかへりし」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)六)
  3. 移り気である。あきっぽい。
    1. [初出の実例]「心みじかきやうにきこゆる人なりといひければ 伊勢の海にはへてもあまるたくなはの長き心は我ぞまされる〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋一・五七九・詞書)

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