心蓮(読み)しんれん

精選版 日本国語大辞典 「心蓮」の意味・読み・例文・類語

しん‐れん【心蓮】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 人間本来の心は清らかなものであることを、蓮華(れんげ)にたとえていう語。
    1. [初出の実例]「心蓮水澄、広播菩提之種」(出典江都督納言願文集(平安後)一)
  3. 真言密教では、胎蔵界八葉の九尊が顕現する凡夫の肉団心(心臓)をいう。凡夫の肉団心を心蓮と観ずるとき、仏身があらわれるとする。
    1. [初出の実例]「真言大我。本住心蓮。塵沙心数。自居覚月」(出典:性霊集‐七(835頃)奉為四恩造二部大曼荼羅願文一首)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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