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仏身 ぶっしんbuddhakāya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仏身
ぶっしん
buddhakāya

仏陀の身体の意味。もとは釈尊の現実の身,すなわち生身 (しょうじん) のことであり,それは十力,四無畏,戒,定,慧,解脱,解脱知見などの功徳を成就した人格であったが,時代が下るにつれて,神格化され,仏身論として発展した。釈尊入滅後,彼の説いた法を不滅の身とする法身 (ほっしん) を生身に対置した二身が説かれた。大乗仏教では法,報,応の三身を説くのが普通である。

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デジタル大辞泉の解説

ぶっ‐しん【仏身】

仏語。仏の身。ふつう法身(ほっしん)・報身応身の三身(さんしん)があるとされる。

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百科事典マイペディアの解説

仏身【ぶっしん】

仏の身体のこと。釈迦は自身は法を信仰する立場にあるので,自己の肉体は無となるが,法は生きるので,法を信ぜよと遺言した。弟子は実在の釈迦を通して法を知ったので,実在の釈迦がすでに超人的身体をもっていたと考えた。
→関連項目法身

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大辞林 第三版の解説

ぶっしん【仏身】

〘仏〙 仏の身。仏の姿。もとは具体的な仏の身体をさしたが、生身と法身の二身、法身・応身・報身の三身などを想定するようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仏身
ぶっしん

仏の身体の意。仏の身体とは何かについては、仏教徒の間でさまざまな論議、考察が行われたが、これを仏身論という。ゴータマ・ブッダ(釈尊)自身は、真理(法)を信ずる立場にたち、自己の身体は消滅するが真理は不滅であると主張し、自己なきあとは法を燈(ともしび)とし、法に頼れと遺言した。弟子たちは、この法を釈尊の人格を通して信奉したので、これを法身(ほっしん)とし、釈尊の肉身を現実の身体とみて、これを生身(しょうじん)とし、二身説を主張した。その後、大乗仏教の時代に入って諸仏がたてられたが、仏身論も二身説から三身説、四身説ないしは十身説へと発展した。なかでも法身(ほっしん)・応身(おうじん)・報身(ほうじん)の三身説が有名である。(1)法身は永遠不滅の真理(法)を身体とする見方である。(2)応身は仏陀(ぶっだ)の現実の身体をさすが、大乗仏教では、その身体は真理(法)が衆生(しゅじょう)救済の目的をもってこの世に出現した、通常人を超えた身体との見方を示した。仏陀の遺骨(仏舎利(ぶっしゃり))が特別に供養(くよう)・崇敬される背景には、この応身の考え方がある。(3)報身は法身、応身を統合したような身体論であり、単に永遠の真理そのものでもなく、また単に無常な人格でもなく、修行の結果、真理を悟った果報を得た身体の意味であり、永遠なる真理の生きた姿という意味である。さまざまな論議をよんだ仏身論は、仏教における人格信仰の発生を示すもので、本来の真理信仰との整合をいかにするかについて、苦心の跡を示すものでもある。[坂部 明]

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