こころ【心】 足(た)る
- ① 心境が十分である。深い境地に至っている。
- [初出の実例]「是を心たらぬ人さ様に願はば、必ず必ず正路を捨てて邪路に入るべし」(出典:吾妻問答(1467頃))
- ② 注意がいきとどく。十分に気をくばる。
- [初出の実例]「さても彼かたの心のたらぬゆへに、いやしき者のくちのはにかかり」(出典:評判記・名女情比(1681)五)
- ③ 満足する。納得する。
- [初出の実例]「いな、一曲にて心たりぬ。多く覚んは煩しとて、習はず」(出典:読本・春雨物語(1808)樊噲下)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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