名女情比(読み)めいじょなさけくらべ

改訂新版 世界大百科事典 「名女情比」の意味・わかりやすい解説

名女情比 (めいじょなさけくらべ)

仮名草子作者不明。1680年(延宝8)刊。5巻。《本朝女鑑》の影響を受けて,巻一から巻四まで日本の名女27名の説話を並べた小説であるが,巻五のみは大磯の虎,六条の吉野八千代,雲井,夕霧,濃紫,島原の吉野の遊女7名の逸話を述べている。固い賢女物がはじめて遊女を賢女に加えたのはめずらしい。当時の風潮を示すもので,西鶴の《好色一代男》にみられる名妓伝的挿話の前駆ともいえる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 野田

梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...

入梅の用語解説を読む