正路(読み)ショウロ

デジタル大辞泉 「正路」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ろ〔シヤウ‐〕【正路】

[名・形動ナリ]
人のふみ行うべき正しい道理。正道。せいろ。
「―を忘れて、あらぬ方におもむくを」〈毎月抄
正直なこと。また、そのさま。
「―ナ人」〈日葡
「所に―なる地頭なくば」〈咄・醒睡笑・八〉

せい‐ろ【正路】

正しい道。正しい方法。正道。「正路につく」
正規の道路。また、公道

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精選版 日本国語大辞典 「正路」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ろシャウ‥【正路】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人のふみ行なうべき正しい道。正道。せいろ。
    1. [初出の実例]「第四〈略〉五経三史示其正路、金科玉条防其邪逸」(出典秘蔵宝鑰(830頃)中)
    2. 「ただ正路を忘れてあらぬかたにおもむくをつつしむべき事とぞおぼえ侍る」(出典:毎月抄(1219))
    3. [その他の文献]〔孟子‐離婁・上〕
  3. ( 形動 ) 行為や方法が正直なこと。正しい行為。また、そのさま。正直。実直。
    1. [初出の実例]「為器用正路輩に申付、年中三ケ度計、為行領分」(出典:朝倉孝景条々(1471‐81)一三条)
    2. 「ふつつかなる生れつきなれ共、心正路(シャウロ)にして人ににくまれず」(出典:浮世草子世間娘容気(1717)五)

せい‐ろ【正路】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 正しい道。正しい方法。正道。しょうろ。
    1. [初出の実例]「詩は志を言にて是詩を学ぶの正路(セイロ)なり」(出典:授業編(1783)七)
  3. 正規の道路。広い道。本道
    1. [初出の実例]「其内に官築の正路は八百十五『キロメートル』にて」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. [その他の文献]〔入蜀記‐六〕

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普及版 字通 「正路」の読み・字形・画数・意味

【正路】せいろ

正しい生きかた。〔孟子、離婁上〕仁は人の安宅なり、義は人の正路なり。安宅を曠(むな)しうして居らず、正路を舍(す)てて由らず。哀しいかな。

字通「正」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の正路の言及

【労働新聞】より

朝鮮労働党中央委員会の機関紙で,朝鮮民主主義人民共和国の代表的な日刊新聞。1946年9月北朝鮮労働党の成立にともない,北朝鮮共産党機関紙《正路》が朝鮮新民党機関紙《前進》を統合して発足した。朝鮮戦争以後は漢字を全廃し,横書きの体裁をとっている(漢字を使っていた時期の原題号は《労動新聞》)。…

※「正路」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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