心鈍し(読み)ココロオソシ

デジタル大辞泉 「心鈍し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐おそ・し【心鈍し】

[形ク]
熱心でない。いいかげんである。
「はやも鳴けいはたの森の時鳥ほととぎす―・くは手向けせざりつ」〈夫木・八〉
《「こころおぞし」とも》心の働きがにぶい。気がきかない。
「さやうのことにも―・く物し給ふ」〈蓬生

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精選版 日本国語大辞典 「心鈍し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐おそ・し【心鈍】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 不熱心である。いいかげんである。
    1. [初出の実例]「山代の石田の社に心鈍(こころおそく)手向したれや妹に逢ひ難き」(出典万葉集(8C後)一二・二八五六)
  3. ( 「こころおぞし」とも ) 気がきかない。愚鈍である。
    1. [初出の実例]「はかなきふる歌・物語などやうのすさび事にてこそ〈略〉思ひ慰むるわざなめれ。さやうの事にも、心をそく物し給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)蓬生)

心鈍しの派生語

こころおそ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

心鈍しの派生語

こころおそ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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