忍三重(読み)しのびさんじゅう

精選版 日本国語大辞典 「忍三重」の意味・読み・例文・類語

しのび‐さんじゅう‥サンヂュウ【忍三重】

  1. 〘 名詞 〙 下座音楽の一つ三重の一つで、暗やみでの静かな探り合いに用いる。「忠臣蔵五段目や「鈴ケ森」などにある。
    1. [初出の実例]「しかけの地は黒まくにやぶだたみのもよふで、捨鐘忍び三重で出るのじゃあねへか」(出典:洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)一)

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