応力拡大係数(読み)おうりょくかくだいけいすう(その他表記)(crack tip) stress intensity factor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「応力拡大係数」の意味・わかりやすい解説

応力拡大係数
おうりょくかくだいけいすう
(crack tip) stress intensity factor

亀裂応力場係数ともいう。亀裂先端の近傍応力場 (応力の大きさが位置の関数となる領域) を表わすパラメータとして,G.アーウィンによって導入された (1957) 。これは (応力) × (長さ) 1/2次元をもち,亀裂先端付近の応力の値と広がりを示す。したがってこの係数の値が同じならば,亀裂先端では合同な応力分布となる。この係数は亀裂進展に費やされるエネルギーや疲れ亀裂の進展速度とも関係づけられるほか,その限界値が破壊靭性値として脆性破壊に適用されるなど,強度設計に応用されている。

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世界大百科事典(旧版)内の応力拡大係数の言及

【破壊靱性】より

…破壊靱性は引張強さ等と同様に材料特性の一つであり,一般には亀裂進展過程を支配する力学的パラメーターがその材料の破壊靱性を超えた時点で破壊が起こることになる。この力学的パラメーターとしてしばしば用いられるのは,線形破壊力学における応力拡大係数K,エネルギー解放率G,非線形破壊力学におけるJ積分値,亀裂先端の塑性変形による亀裂先端開口変位crack(‐tip)‐opening‐displacement(CODまたはCTOD)などであり,亀裂先端部の力学的状態を記述する。これらは,微視的な破壊機構の面からは厳密さを欠くものであるが,破壊を支配する力学的尺度としては十分利用価値がある。…

※「応力拡大係数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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