忝涙(読み)カタジケナミダ

デジタル大辞泉 「忝涙」の意味・読み・例文・類語

かたじけ‐なみだ【×忝涙】

《「かたじけなし」の「なし」を「なみだ」に掛けた語》かたじけなく思い流す涙。ありがた涙。
情けにお庄が―」〈浄・歌祭文

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精選版 日本国語大辞典 「忝涙」の意味・読み・例文・類語

かたじけ‐なみだ【忝涙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かたじけない」の「ない」を「なみだ」に置きかえたしゃれ ) かたじけなく思って流す涙。ありがた涙。感涙
    1. [初出の実例]「八幡濡れの里にて濡れ姿、かたじけなみだに袖を絞る」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)

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