情け(読み)ナサケ

デジタル大辞泉 「情け」の意味・読み・例文・類語

なさけ【情け】

人間味のある心。他人をいたわる心。人情情愛。思いやり。「武士情け」「浮き世の情け」→御情おなさ
男女の情愛。恋情。また、情事。いろごと。「深情け」「薄情け
風情。おもむき。あじわい。
「落花啼鳥の―も心に浮かばぬ」〈漱石草枕
もののあわれを知る心。風雅を解する心。風流心。
「―ある人にて、かめに花をさせり」〈伊勢・一〇一〉
[類語](1愛情愛着じょう情合い情愛情味人情人情味温情恩情厚情思いやりいつくしみ慈愛仁愛仁恵仁慈仁心じん慈悲あわれみ哀憐同情尊敬芳情芳志・高情・高志恩情厚志

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 深情け

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む