思し遣る(読み)おぼしやる

精選版 日本国語大辞典 「思し遣る」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐や・る【思遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「おもいやる(思遣)」の尊敬語 )
  2. [ 一 ] ( 「やる」は追いやる意 ) 悩ましい気持をお晴らしになる。心をお慰めになる。
    1. [初出の実例]「われひとりさかしき人にておぼしやるかたぞなきや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. [ 二 ] ( 「やる」は遠くへ送る意 ) 目の前にない人や物に思いをはせられる。
    1. 遠くのものをはるかにお思いになる。想像なさる。
      1. [初出の実例]「人々の装束、木丁、屏風より初めて、只おぼしやれ」(出典:落窪物語(10C後)四)
    2. (人の身の上心情などについて)思いめぐらされる。おしはかって同情なさる。
      1. [初出の実例]「ましてかかる物思ひ添ひて侍れば、おぼしやれ」(出典:多武峰少将物語(10C中))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...

乞巧奠の用語解説を読む