思し遣る(読み)おぼしやる

精選版 日本国語大辞典 「思し遣る」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐や・る【思遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「おもいやる(思遣)」の尊敬語 )
  2. [ 一 ] ( 「やる」は追いやる意 ) 悩ましい気持をお晴らしになる。心をお慰めになる。
    1. [初出の実例]「われひとりさかしき人にておぼしやるかたぞなきや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. [ 二 ] ( 「やる」は遠くへ送る意 ) 目の前にない人や物に思いをはせられる。
    1. 遠くのものをはるかにお思いになる。想像なさる。
      1. [初出の実例]「人々の装束、木丁、屏風より初めて、只おぼしやれ」(出典:落窪物語(10C後)四)
    2. (人の身の上心情などについて)思いめぐらされる。おしはかって同情なさる。
      1. [初出の実例]「ましてかかる物思ひ添ひて侍れば、おぼしやれ」(出典:多武峰少将物語(10C中))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む