思ひ取る(読み)オモイトル

デジタル大辞泉 「思ひ取る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐と・る〔おもひ‐〕【思ひ取る】

[動ラ四]
悟る。わきまえる。理解する。
「世の道理を―・りて、恨みざりけり」〈帚木
心に思い定める。決心する。
「ただ念仏を修して後世を祈りて、この所をいでじと―・りて」〈今昔・一五・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「思ひ取る」の意味・読み・例文・類語

おもい‐と・るおもひ‥【思取】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 心にさとる。思いわきまえる。
    1. [初出の実例]「すべてなべてむなしくおもひとるべき世になむなどのたまふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)早蕨)
  3. 心にこうと思い定める。決心する。
    1. [初出の実例]「もし心ならで参りこずとも、つとおもひとりてなんあるべき」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)

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