思ひ念ず(読み)オモイネンズ

デジタル大辞泉 「思ひ念ず」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ねん・ず〔おもひ‐〕【思ひ念ず】

[動サ変]
一心に祈る。
「この君を、あながちに、ながらへて見むと―・じけむ」〈夜の寝覚・二〉
じっと我慢する。堪える。
「しかれども―・じていはく」〈今昔・二九・二八

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精選版 日本国語大辞典 「思ひ念ず」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ねん・ずおもひ‥【思念】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 一心に祈る。祈念する。
    1. [初出の実例]「おのづから若宮などおひ出で給はば、〈略〉命長くとこそ思ねむぜめ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  3. 心に堪え忍ぶ。また、心を強く持つ。
    1. [初出の実例]「北の方、この程を見捨てて知らざらむもひがみたらむとおもひねんじて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)

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