恋ひ死ぬ(読み)コイシヌ

デジタル大辞泉 「恋ひ死ぬ」の意味・読み・例文・類語

こい‐し・ぬ〔こひ‐〕【恋ひ死ぬ】

[動ナ変]恋しさのあまりに死ぬ。
「―・なばが名は立たじ世の中の常なきものといひはなすとも」〈古今・恋二〉

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精選版 日本国語大辞典 「恋ひ死ぬ」の意味・読み・例文・類語

こい‐し・ぬこひ‥【恋死】

  1. 〘 自動詞 ナ行変 〙 恋いこがれて死ぬ。恋しさのあまり病気になって死ぬ。こがれじにする。
    1. [初出の実例]「他国(ひとくに)は住みあしとぞ云ふ速(すむや)けく早帰りませ古非之奈(コヒシナ)ぬとに」(出典万葉集(8C後)一五・三七四八)
    2. 「よしや恋ひ死なん、報はばそれぞ人心、乱れ恋になして、思ひ知らせ申さん」(出典:謡曲・恋重荷(1423頃))

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