恙・障(読み)つつむ

精選版 日本国語大辞典 「恙・障」の意味・読み・例文・類語

つつ・む【恙・障】

〘自マ四〙
① さしさわる。さしつかえる。故障をおこす。障害をうける。
万葉(8C後)二〇・四五一四「青海原風波なびき行くさ来さ都々牟(ツツム)ことなく船は早けむ」
② わずらう。病気になる。
続日本紀‐天応元年(781)二月一七日・宣命「罷りまさむ道は平らけく幸く都都(ツツム)事無く」

つつみ【恙・障】

〘名〙 (動詞「つつむ(恙)」の連用形名詞化) さしさわり。病気。つつが。→つつみなし
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「瑕(きず)(ツツミ)の身に附く時には妻子もえ扶け不」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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