恩返し(読み)オンガエシ

デジタル大辞泉 「恩返し」の意味・読み・例文・類語

おん‐がえし〔‐がへし〕【恩返し】

[名](スル)受けた恩に報いること。報恩。「世話になった人に恩返しする」
[類語]報いる返礼

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精選版 日本国語大辞典 「恩返し」の意味・読み・例文・類語

おん‐がえし‥がへし【恩返】

  1. 〘 名詞 〙 受けた恩にむくいること。報恩。恩送り。
    1. [初出の実例]「きつねの子を助ければ、母きつね、何にても此御恩返(オンカヘシ)をいたしとふ御座るといふ」(出典:咄本・金財布(1779か)狐)

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世界大百科事典(旧版)内の恩返しの言及

【恩】より

…上位のものが下位のものにほどこす恩も,下位のものがその恩に報ずる行為も,ともにけっして普遍的な道徳的義務であるのではなく,むしろ借金とその返済という関係に還元することができると考えた。しかもそこにみられる恩返し(借金返し)の義務は無限の義務と感じられており,そこに日本人に固有の支配と服従の諸関係が胚胎するのだという。これは要するに〈恩〉と〈恩返し〉の行為には,もともと経済関係的側面と心理関係的側面が重層していたということなのである。…

※「恩返し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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