悍し(読み)オズシ

デジタル大辞泉 「悍し」の意味・読み・例文・類語

おず・し【×悍し】

[形ク]性格が強く、荒々しい。強情で勝ち気である。おぞし。
「大后の―・きに因りて」〈・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「悍し」の意味・読み・例文・類語

おず・し【悍】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 性格が強く激しい。気性が荒々しく、勝ち気である。おぞい。おぞましい。おずまし。
    1. [初出の実例]「大后の強(おずき)に因りて、八田若郎女を治め賜はず」(出典古事記(712)下)
  3. 恐ろしい。こわい。また、悪い。よくない。
    1. [初出の実例]「口ばかりに云うことばもかるいは、のちの憂を招ぞ。をすいことをまねくぞ」(出典:玉塵抄(1563)四三)

悍しの語誌

この語が変化したと考えられる語に「おぞし」があり、次第に「おぞし」に勢力をうばわれ、「おずし」は近世になると口語から姿を消す。→「おぞい(悍)」の語誌

悍しの派生語

おず‐さ
  1. 〘 名詞 〙

おぞ・し【悍】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙おぞい(悍)

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