悲で傷らず(読み)かなしんでやぶらず

精選版 日本国語大辞典 「悲で傷らず」の意味・読み・例文・類語

かなしん【悲】 で 傷(やぶ)らず

  1. ( 「論語八佾」の「子曰、関雎楽而不淫、哀而不傷」から ) 悲しみの情は強いが、度をすごして調和を失うことはない。
    1. [初出の実例]「君の心は十分察してゐるわね、けれども哀(カナシ)むで傷(ヤブ)らずだよ、君は細君の為に体を毀しても苦しくないのだね」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 カナシ 実例 初出

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む