(読み)キ

デジタル大辞泉 「悸」の意味・読み・例文・類語

き【悸】[漢字項目]

[音]キ(漢) [訓]おそれる
驚きと恐れのために、心臓がどきどきする。「心悸動悸

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「悸」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音]
[字訓] おそれる・むなさわぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は季(き)。〔説文〕十下に「心動くなり」とあって、むなさわぎすることをいう。同じく季声の字にがあり、〔説文〕七下に「气定まらざるなり」とみえる。〔玉〕には悸・を一字とする。動悸することをいう語で、擬声的な語とみてよい。

[訓義]
1. おそれる、むなさわぎする。
2. 動悸する病。
3. いかる、わななく。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕悸 和奈々久(わななく)、、豆々志牟(つつしむ)、、加志古万留(かしこまる)、加志古牟(かしこむ)、、於曾留(おそる)〔名義抄〕悸 イタム・ウレフ・ココロツクシテ・ココロハシリ・ウルルク 〔字鏡集〕悸 ウルルク・ウレフ・イタム・ココロウゴク・ココロハシリ・ココロツクシテ・ヲノノク

[語系]
悸・gietは同声。漢代に病悸という語があって、喘息のような状態の症状をいう。

[熟語]
悸悸悸兮悸悚悸慴・悸心・悸然悸動悸病悸怖悸慄
[下接語]
畏悸・悸・虚悸・恐悸・兢悸・驚悸・惨悸・慙悸・羞悸・悚悸戦悸・怛悸・動悸・魄悸・発悸・悲悸・病悸・怖悸・夢悸・憂悸

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android