日本歴史地名大系 「惣座村」の解説 惣座村そうざむら 佐賀県:佐賀郡大和町惣座村[現在地名]大和町大字久池井(くちい)字惣座実相院文書に「ふくりすり・惣社町・古河・南小路」の地名が相伝所領として出てくる(諸納名相伝次第)。ふくりすりは不明であるが、惣社は惣座、古河は小川(こがわ)、南小路は尼寺の南小路(にいじのみなみしようじ)であろう。また観応二年(一三五一)六月一五日付散位某の施行状(高城寺文書)に「肥前国佐嘉郡惣社畠地、高来井崎太郎跡 笠寺三郎入道跡、壱町五段古国府七段」とあり、惣座はこの惣社がなまったものと考えられる。河上(かわかみ)神社や実相(じつそう)院に近く、佐賀城下と川上(かわかみ)を結ぶ街道上にあって惣座宿と惣座村とに分れていた(文化一四年の郷村帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報